
インプラントが何年もつかは、お口の状態や噛み合わせ、毎日のケアによって個人差が大きく、一概に「何年」とはいえません。長く使うために最も大切なのは、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスで、インプラント周囲炎を防ぐことです。八王子市南大沢の南大沢歯科・矯正歯科では、インプラント体10年・上部構造5年の保証を設け、その条件として月1回の定期検診をお願いしています。
インプラントの寿命は何で決まる?
インプラントの寿命は、インプラント周囲炎を防げるか、噛む力が過度にかかっていないかといった、治療後の状態に大きく左右されます。
インプラント体はチタン製で、それ自体がむし歯になることはありません。しかし、まわりの歯ぐきや骨に炎症が起きたり、強い力がかかり続けたりすると、骨との結合が失われてしまうことがあります。寿命に関わる主な要因は次のとおりです。
- インプラント周囲炎:インプラントのまわりの歯ぐきや骨に起こる炎症で、進行すると骨が溶け、インプラントが抜け落ちることがあります。
- 噛む力・歯ぎしり:歯ぎしりや食いしばりの力がかかり続けると、インプラント体や骨の炎症につながることがあります。
- 全身の状態や生活習慣:糖尿病にかかったことがある方や、喫煙されている方は、インプラント周囲炎のリスクが高いとされています。
- 上部構造(人工歯)の状態:人工歯は長く使ううちに欠けたりすり減ったりすることがあり、修理や作り直しが必要になる場合があります。
つまり「何年もつか」は、治療が終わったあとの過ごし方によって変わります。治療後のケアこそが、インプラントを長く使うための土台になります。
インプラント周囲炎とは?なぜ注意が必要?
インプラント周囲炎は、天然の歯の歯周病によく似た病気で、歯周病より進行が速いことがあるため、早めに気づいて対処することが大切です。
天然の歯は、歯の根のまわりにある毛細血管などから栄養を受け取り、内側からも炎症に抵抗できます。一方、インプラントは人工の歯根をあごの骨に埋め込んだものなので、このような仕組みがなく、炎症への抵抗力がとても低くなっています。そのため、一度感染すると短い期間で炎症があごの骨まで広がり、骨が溶けてしまう(骨吸収)ことがあります。
次のような変化に気づいたら、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
- インプラントのまわりの歯ぐきが赤く腫れている
- 歯みがきのときに出血する
- 噛んだときに違和感や痛みがある
- インプラントがぐらつくように感じる
初期のうちは強い痛みが出ないこともあるため、症状がなくても定期検診で状態を確認してもらうことが予防につながります。
インプラントを長持ちさせるセルフケアは?
ご自宅では、インプラントのまわりに歯垢(プラーク)を残さないよう、ていねいに歯みがきをすることが基本です。
インプラントの人工歯は、天然の歯と形や歯ぐきとの境目の状態が異なるため、汚れが残りやすい部分があります。一般的には、次のような道具を組み合わせてケアします。
- 歯ブラシ:人工歯と歯ぐきの境目に毛先を当て、やさしく小刻みに動かします。
- 歯間ブラシ・デンタルフロス:人工歯と隣の歯の間など、歯ブラシが届きにくい部分の汚れを取ります。
- ワンタフトブラシ:毛束が小さいブラシで、奥歯の裏側や境目を細かくみがけます。
どの道具が合うかは、お口の形やインプラントの位置によって異なります。自己流で強くこすると歯ぐきを傷つけることもあるため、歯科衛生士にみがき方を確認してもらうと安心です。特に治療後の1年間は、ていねいなケアを心がけてください。
定期検診ではどんなことをする?
定期検診では、インプラントの状態と噛み合わせを確認し、ご自宅では落としきれない歯垢や歯石をクリーニングで取り除きます。
- インプラントのまわりの歯ぐきや骨の状態の確認
- 噛み合わせのチェック
- みがき残しの歯垢・歯石を取り除くクリーニング
- 歯科衛生士によるブラッシング指導
インプラントは表面がネジ山のような形をしているため、クリーニングにはインプラントを傷つけにくい専用の器具が使われます。セルフケアとプロフェッショナルケアの両方を続けることで、トラブルの早期発見にもつながります。
歯ぎしりや食いしばりがあっても大丈夫?
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、インプラントに負担がかかりやすいため注意が必要です。
天然の歯には、歯と骨の間にクッションの役割をする「歯根膜」がありますが、インプラントにはありません。そのため、噛む力が人工歯から骨へ直接伝わります。ふつうの食事で噛む程度であれば問題ありませんが、強い力がかかり続けると、炎症や人工歯の破損の原因になることがあります。
「噛み合わせがおかしい」「人工歯が欠けた・ゆるんだ気がする」と感じたときは、そのまま使い続けず早めにご連絡ください。歯ぎしりについては顎関節・歯ぎしりのページもご覧ください。
南大沢歯科・矯正歯科のインプラント保証と術後ケア
南大沢歯科・矯正歯科では、当院でインプラント治療を受けた方に、インプラント体(人工歯根)10年・上部構造(人工歯)5年の保証を設けています。
- 保証の適用には、1か月に1度の定期検診にお越しいただくことが条件です。
- ご自身の不注意などによるけが、当院がお願いした定期検診を受けていない場合のトラブル、もともとお持ちの持病が原因の不具合は、保証期間内でも再治療や修理が有償になります。
- 治療後は、歯科衛生士がお一人おひとりのお口に合わせたブラッシング方法をお伝えします。
- インプラント周囲炎の治療には、インプラント専用のチタン製超音波スケーラーチップ「スターチップITMシステム」と炭酸ガスレーザーを用いています。
- 他院でインプラント治療を受け「痛む」「違和感がある」という方のご相談もお受けしています。
保証の詳細は保証と術後ケア、インプラント周囲炎の治療についてはトラブルへの対処でご紹介しています。
メンテナンスの費用と、インプラント治療のリスクは?
当院の料金表では、メンテナンスとしてケアプログラム(7回)71,500円、ショートケアプログラム(3回)27,500円(いずれも税込)を掲載しています。
インプラント1本の費用は、メーカーにより385,000円または495,000円(税込・手術から人工歯まで込み)で、保険適用外の自由診療です。治療には次のようなリスク・副作用があります。
- 外科手術をともなうため、術後に腫れや痛みが出ることがあります。
- あごの骨の量や持病・全身疾患の状態によっては、治療できない場合や、骨を増やす処置が必要になる場合があります。
- セルフケアや定期検診が不十分だと、インプラント周囲炎を起こし、インプラントが抜け落ちることがあります。
- インプラント体と骨が結びつくまで3か月〜半年ほどかかり、治療期間には個人差があります。
料金の一覧はインプラントのページをご覧ください。
よくある質問
Q. インプラントは何年くらいもちますか?
A. お口の状態やケアによって個人差が大きく、一概に年数はいえません。毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを続けることが、長く使うためにいちばん大切です。
Q. インプラントの保証は何年ですか?
A. 当院では、インプラント体(人工歯根)が10年、上部構造(人工歯)が5年です。1か月に1度の定期検診にお越しいただくことが条件です。
Q. なぜ毎月の定期検診が必要なのですか?
A. インプラント周囲炎を防ぎ、異変に早く気づくためです。インプラントは炎症への抵抗力が低いため、歯科医師による状態の確認とクリーニングを毎月行います。
Q. インプラント周囲炎になりやすいのはどんな人ですか?
A. お口の中が不衛生な状態が続いている方は注意が必要です。糖尿病にかかったことがある方や、喫煙されている方もリスクが高いとされています。
Q. 他院で入れたインプラントのメンテナンスや相談もできますか?
A. はい、ご相談ください。他院でインプラント治療を受け、痛みや違和感がある方のご相談もお受けしています。
インプラントを長く使えるかどうかは、治療後の毎日のケアと定期的なチェックにかかっています。インプラントのまわりの腫れや違和感が気になる方、メンテナンスについて相談したい方は、WEB予約またはお電話(042-677-8007)でお気軽にご連絡ください。当院は年中無休で診療しています。
